制度解説

大胆な投資促進税制(特定生産性向上設備等投資促進税制)とは?

高市政権が令和8年度税制改正大綱で打ち出した「大胆な投資促進税制」の中身を解説。投資額35億円以上(中小5億円以上)で100%即時償却 or 7%税額控除を選択。経産大臣の事前確認が必要。AIデータセンター投資への適用可否も検証。

本記事は税理士・国税OB監修のもと、2026年5月時点の情報を基に作成しています。

大胆な投資促進税制とは

高市政権が令和8年度税制改正大綱で打ち出した「大胆な投資促進税制」(正式名称:特定生産性向上設備等投資促進税制)は、大規模投資に対して100%即時償却または7%税額控除を認める新制度です。2026年度税制改正法案として国会審議中です。

制度の概要

項目内容
対象事業者すべての法人・個人事業主(大企業も対象)
取得価額要件1件当たり35億円以上(中小企業者等は5億円以上)
税制効果100%即時償却 or 7%税額控除(選択制)
適用期限2029年3月31日まで
事前確認経済産業大臣(または主務大臣)への事前確認が必要

GPUサーバー投資との関係

GPUサーバーへの大規模投資(中小企業:5億円以上、大企業:35億円以上)が対象になり得ます。ただし、通常の法人向けGPU節税スキーム(数百万〜数千万円)は中小企業経営強化税制A類型が主流であり、本制度は大規模データセンター事業者・大企業向けです。

A類型との使い分け

  • A類型(中小企業経営強化税制):投資規模300万〜数億円、中小企業向け、2027年3月期限、工業会証明が必要
  • 大胆な投資促進税制:投資規模5億円以上(中小)または35億円以上(大企業)、大規模投資向け、2029年3月期限

17戦略分野との関係

本制度は高市政権の経済安全保障・産業政策と連動しています。AI・半導体・量子・宇宙・防衛など17戦略分野の国内生産拠点として認定されたデータセンター投資も優遇対象となる方向で議論されています。

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