「自己資金20%+無利息貸付80%」スキームのリスク【2026年】
業者の無利息貸付で1,000万円→200万円自己資金で即時償却するスキームのリスクを解説。航空機リース型と同じ構造で否認される可能性、貸金業法・出資法の問題、契約書チェックポイント。
本記事は国税OB・税理士監修のもとに作成しています。スキームの安全性は必ず顧問税理士にご確認ください。
「自己資金20%+無利息貸付80%」スキームとは
GPUサーバー販社の一部が「1,000万円のGPUサーバーを自己資金200万円で取得できる」と謳うスキームがあります。残り800万円は販社または関連会社から無利息・低利で融資する仕組みです。即時償却で1,000万円全額の節税効果を得ながら、実際の出費は200万円という訴求です。
このスキームのリスク
① 税務調査否認リスク:実質的な借入金リースと判断される可能性
過去の航空機リース・ドローン事件では、形式的な「購入」の実態が「リース」と判断されて否認されました。無利息貸付で購入した場合も、「実質的な金融取引であり自社所有の実態がない」と判断されるリスクがあります。
② 貸金業法・出資法の問題
販社が投資家に融資を行う場合、貸金業の登録が必要です。無登録で融資を行う販社は貸金業法違反の可能性があります。また、金利を設定しない場合も、みなし金利の計算・税務上の処理が必要になる場合があります。
③ 業者破綻時のリスク
販社が破綻した場合、融資条件・運用保証が全て消滅します。GPUサーバーの所有権は自社にありますが、中古売却だけでは借入金の返済が困難になるリスクがあります。
契約書確認のポイント
- 貸付条件(金利・返済期間・返済方法)が明文化されているか
- 借入金の返済原資(GPUクラウド収益)が不足した場合の対応が明記されているか
- 販社の貸金業登録番号を確認(金融庁の登録業者検索で確認可能)
「自己資金少額で大きな節税」の訴求には要注意です。税務上の否認リスク・法的リスクを自社の顧問税理士・弁護士に必ず確認してから契約してください。
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