制度解説

戦略分野国内生産促進税制とは?半導体・EV・SAFが対象の税額控除

この記事の結論

戦略分野国内生産促進税制(措法42条の12の6)の中身を解説。電気自動車等・グリーンスチール・グリーンケミカル・SAF・半導体(マイコン・アナログ)が対象で、生産・販売量に応じた税額控除を提供。即時償却制度との違いも明確化。

本記事は2026年5月時点の情報をもとに作成しています。制度詳細は変更される場合があります。

戦略分野国内生産促進税制とは

戦略分野国内生産促進税制(租税特別措置法第42条の12の6第3項〜第8項)は、電気自動車等・グリーンスチール・グリーンケミカル・SAF(持続可能な航空燃料)・半導体(マイコン・アナログ)について、国内生産・販売量に応じた税額控除を認める制度です。

対象5品目と控除額

対象の商品措置単価(経済産業省資料)
電気自動車等EV・FCV 40万円/台、軽EV・PHEV 20万円/台
グリーンスチール2万円/トン
グリーンケミカル5万円/トン
SAF(持続可能な航空燃料)30円/リットル
半導体(マイコン)28-45nm相当 1.6万円/枚〜90nm以上 7千円/枚(200mmウエハー換算)
半導体(アナログ。パワー半導体を含む)4千円/枚〜2.9万円/枚(200mmウエハー換算)

税額控除額は、措置単価に生産・販売量を乗じた金額と、新規投資設備等への投資額の合計額とのいずれか少ない金額で、供用中年度の調整前法人税額の40%(半導体は20%)が上限です(経済産業省「エネルギー利用環境負荷低減事業適応計画(戦略分野国内生産促進税制)の申請方法・審査のポイント」(2025年12月))。

GPUサーバー投資との関係

本制度は、上の商品の生産・販売量に応じた税額控除で、GPUサーバーの取得や運用は対象に含まれていません。対象の半導体はマイコンとアナログ半導体(パワー半導体を含む)です(経済産業省「エネルギー利用環境負荷低減事業適応計画(戦略分野国内生産促進税制)の申請方法・審査のポイント」(2025年12月))。

GPUサーバー投資の主要な節税スキームは中小企業経営強化税制A類型です。本制度との混同に注意してください。

A類型との違い

  • A類型:中小企業者が設備を取得した際の即時償却。GPUサーバーが対象になるかは、設備・用途と契約の内容と実態による。
  • 戦略分野国内生産促進税制:産業競争力強化法の事業適応計画の認定を受けた青色申告法人が、電気自動車等・グリーンスチール・グリーンケミカル・SAF・半導体(マイコン・アナログ)を国内で生産・販売した際の税額控除。

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