業者比較

GPUサーバー販社比較【2026年】ゼロフィールド・アースコム・税務キーパーを徹底比較

この記事の結論

GPUサーバーを扱う事業者(KLab・アースコム・ゼロフィールド・税務キーパー・ディライト・ライフサポート・ミカタ)の公式サイトで確認できた法人形態・提供形態・公表価格を一覧化。信頼度の点数付けはせず、契約前に確認すべき項目を解説。

本記事はAIデータセンター投資ナビ編集部が、2026年9月時点の公開情報をもとに作成しています。制度・数値は変更される場合があります。実際の投資判断は必ず顧問税理士にご確認ください。

GPUサーバー業者比較で最初に確認すべきこと

「GPUサーバー 業者比較」で検索する方の多くは、複数の販売会社を横並びで見て「どこが安いか」「どこが有利か」を知りたいはずです。しかし、GPUサーバー投資は100%即時償却という税制と、第三者に計算資源を提供して収益を得るという事業スキームが一体になった商品であり、価格の優劣だけで選べるものではありません。本記事では、事業者を格付けやランキングで比較するのではなく、各社の公式サイトで実際に確認できる情報だけを並べ、契約前に読者自身が確認すべき項目をチェックリストの形で示します。

先に結論を書きます。今回、主要7社の公式サイトをすべて直接確認したところ、機種名と価格をそろえて公式サイトに掲載していたのはKLab株式会社(公式サイト上でNVIDIA L40S 8基搭載機27,500,000円・税込)だけで、他の複数社はKLabの同一商品を取り扱う代理店・仲介であることが公式サイトの記載から確認できました。まとめサイトでよく見る「300万円〜」という金額は、今回確認したどの事業者の公式サイトにもGPUサーバーの価格としては見当たりませんでした。

同じ「GPUサーバー業者」でも提供形態が違う

公式サイトを確認する過程で、事業者が大きく3つの立場に分かれることが分かりました。この違いは、契約相手が誰になるか、保守や収益分配の責任を誰が負うかに直結するため、価格より先に確認すべき点です。

提供形態意味今回確認できた例
製造・販売元自社でGPUサーバーを企画・販売し、購入後の保守運用や計算資源の販売まで自社で担うKLab株式会社(公式サイトで価格・維持管理費を明記)
販売代理店製造・販売元と代理店契約を結び、同一商品を別会社のブランドで取り次ぐ株式会社アースコム(公式サイトに「KLab株式会社のサービス取り扱い認定代理店です」と明記)
コンサル・仲介GPUサーバーに限らず複数の節税商品を扱うコンサルティング会社等が、提携先の商品を紹介する株式会社ディライトソリューションズ、ライフサポート株式会社、ミカタコンサルティング

同じ「GPUサーバー業者」として比較サイトに並んでいても、実際の契約相手・保守責任者・問い合わせ窓口が異なる場合があります。契約前には「自分がいま話している会社は、製造元・代理店・仲介のどれか」を必ず確認してください。

GPUクラウド利用という選択肢もある

設備を購入せず、必要な計算資源だけを都度利用する「GPUクラウド」も存在します(例:GMOインターネットグループが提供する法人向けGPUクラウド)。この形態は即時償却の対象になる設備投資ではなく、利用料を経費計上する通常のITサービス契約です。税制活用が目的なら比較対象にならないため、両者の違いは GPUクラウドとGPUサーバー投資の比較記事で確認してください。

主要事業者の公式サイトで確認できた情報(2026年9月16日確認)

以下は、各社の公式サイトに実際に掲載されている内容のみをまとめたものです。信頼度の点数付けや順位付けはしていません。価格が「非公表」の会社は、公式サイト上に金額の記載が無かったことを意味します(資料請求や無料相談で提示される可能性はあります)。

事業者法人形態(公式記載)提供形態GPUサーバーの価格(公式公表分)公式サイト
KLab株式会社東証プライム上場(公式サイト記載)製造・販売元、保守運用も自社で実施NVIDIA L40S 8基搭載機 27,500,000円(税込)。維持管理費は1契約あたり年間1万円(税抜)klabgpu.cloud
株式会社アースコム非上場(公式サイトに上場の記載なし。太陽光発電事業も継続)KLab株式会社の認定代理店(公式サイトに明記)KLab製品と同一。比較表内で「最低支払額(目安)2,750万円」と記載earthcom-eco.jp
株式会社ゼロフィールド株式会社トリプルアイズ(東証グロース上場)のグループ会社(公式サイト記載)自社でGPUサーバー事業を展開公式サイトの節税シミュレーションに「GPUサーバー(1台あたり3,300万円)」と記載。機種・型番の記載はなく、詳細は資料請求で案内minerfield.com
税務キーパー株式会社非上場。東京都渋谷区恵比寿西に所在(公式サイト記載)自社スキームでGPUサーバー購入をサポート(国税OB監修をうたう)非公表。無料相談後に提示する形式zeimu-keeper.co.jp
株式会社ディライトソリューションズ非上場(タックスコンサルティング会社)提携先の商品を紹介する仲介型。「コンサルティングフィーは受け取らない」と明記簡易シミュレーター上は1台2,750万円で試算表示(保証値ではないと明記)gpu.delight-solutions.co.jp
ライフサポート株式会社非上場。大阪府大阪市に所在(公式サイト記載)複数の即時償却対象商品(防犯防災ライト・外貨両替機・GPUサーバー等)を紹介する仲介型GPUサーバーは「3,000万円〜」と紹介ページに記載sokuji-shokyaku.com
ミカタコンサルティング(株式会社)税理士法人が運営するコンサル会社(東京都港区)26種類以上の節税スキームの一つとして紹介。GPUサーバー投資の解説記事(2024年9月16日公開)あり解説記事に「600万円~」と記載(2024年9月公開時点)mikataconsulting.com

なお、社名は分かっているものの公式サイトが自動アクセスを遮断しており、今回の調査では内容を確認できなかった事業者もありました。確認できなかった会社の情報を他サイトから転記することはせず、本記事では扱っていません。

契約前に自分で確認する8つの項目

複数社の公式サイトを横断して見えてきた、価格以外にチェックすべきポイントを整理しました。どれも公的機関や各社の公式情報で確認できる項目です。

確認項目確認方法の例
法人番号・登記情報国税庁 法人番号公表サイトで商号と所在地が一致するか確認する
契約の相手方製造・販売元か、代理店か、仲介・紹介のみかを見積書・契約書で確認する
GPUサーバーの設置場所・運用体制データセンター名や所在地、保守を行う会社名が契約書または重要事項説明に明記されているか
経営力向上計画の認定状況工業会等証明書・経済産業大臣確認書、認定書の写しが取得前に用意できるか
「貸付けの用に供する資産」に該当しないか下記「税制上の注意点」を参照し、自社が事業の用に供する実態があるかを顧問税理士に確認する
収益分配の法的性質出資を募って収益を配分する形になっていないか。下記「金融商品取引法」の項を参照
「預けて増やす」型になっていないか下記「預託法」の項を参照し、消費者庁のチェックシートで自己点検する
金融商品取引業の登録有無出資や利益分配を伴う勧誘を受けた場合は金融庁の登録業者検索で確認する

税制上の注意点:「貸付けの用に供する資産」は対象外

中小企業経営強化税制(A類型)は、国税庁のタックスアンサーNo.5434に要件がまとまっています。この中で見落とされがちなのが、貸付けの用に供する資産は特定経営力向上設備等に該当しないという規定です。つまり、GPUサーバーを購入した後に他社へ「貸し出す」性質が強いと判断されると、即時償却そのものが使えない可能性があります。GPUサーバー投資の多くは「購入した設備の運用を委託し、計算資源の販売収益を受け取る」という形をとりますが、これが税務上の「貸付け」に当たらないかどうかは個別の契約内容によって判断が分かれるため、必ず取得前に顧問税理士へ確認してください。同じ国税庁のページには、暗号資産マイニング業の用に供する設備も対象から除外される旨が明記されています。GPUサーバーとマイニングマシンは似た機材を使いますが、税制上の扱いは別物として区別してください。

資産区分対象となる金額基準(国税庁No.5434・財務省「令和8年度 税制改正の解説」より)
機械及び装置1台または1基の取得価額が160万円以上
工具、器具及び備品1台または1基の取得価額が40万円以上(令和8年4月1日以後に取得等をするもの。同日前に取得等をしたものは30万円以上)
ソフトウエア一の取得価額が70万円以上(一定のものを除く)

制度の適用期間は令和9年3月31日(2027年3月31日)までの指定期間内に取得し、指定事業の用に供した場合に限られます。今回確認したKLab・ディライトソリューションズ両社の公式サイトでも、この2027年3月31日という期限が案内されており、国税庁の情報と一致していました。制度の要件や認定の流れそのものは中小企業経営強化税制A類型の解説記事、認定書類の実務はA類型の認定証明に関する記事で詳しく解説しています。

「預けて増やす」型の勧誘は原則禁止されている

GPUサーバー投資の中には、「設備を購入し、運用は事業者に任せ、毎月の収益が振り込まれる」という説明を受けるケースがあります。これは法律上「販売預託」と呼ばれる取引の形に近くなる場合があり、消費者庁は販売を伴う預託等取引(販売預託)を原則として禁止しています。消費者庁の公式サイトによれば、例外として内閣総理大臣の確認を受けた事業者だけが販売預託を行えるとされていますが、2026年9月16日時点で確認を受けた事業者は存在しません。自分が検討しているスキームが販売預託に近くないかは、消費者庁が公開している「それって販売預託?チェックシート」で確認できます。

あわせて、GPUサーバーの運用収益を出資者に配分する形が強くなると、合同会社の社員権や集団投資スキーム持分の取得勧誘とみなされ、金融商品取引業の登録が必要になる場合があります。金融庁は、高利回りを謳う勧誘や、業務執行社員以外の者による出資勧誘について繰り返し注意喚起しており、勧誘を行っている会社・担当者が登録業者かどうかは金融庁の検索ページで確認できます。本記事は、特定の事業者のスキームが販売預託や無登録の金融商品取引業に該当すると断定するものではありません。あくまで、契約前に読者自身が確認すべき法的な論点として紹介しています。より詳しいリスク事例は詐欺的なGPU投資勧誘に関する記事、税務調査への備えは税務調査対策の記事も参考にしてください。

なお、一部の事業者は自社の公式サイト上で具体的な利益率や「確実」といった表現を用いた説明を掲載していますが、将来の運用収益や売却益を保証する記載は事業者側の見込みにすぎません。本記事ではそうした数値を転記していません。具体的な利回りを断定的に提示する事業者に出会った場合は、それ自体をリスクの兆候として捉え、上記の登録確認・チェックシートを必ず行ってください。

出典・確認日

最終更新日: 2026年9月16日。制度・各社の商品内容は変更される場合があります。本記事は特定の事業者を推奨するものではなく、契約の可否は必ず各社公式サイトの最新情報と顧問税理士への確認をもとに判断してください。

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